
驚いた事件が発生した。テレビのニュースでも大々的に取り上げられらしい。
知り合いのご家族4人がイノシシに襲われ重傷を負ったと言うのだ。
ニュースを見ていなっかったので、ご当人から直接にお電話で聞かされるまで
全く知らなかったので驚いた。
ご両親と、お電話口の娘さんと、ご両親と同居されているお嫁さんとが、ご両親宅の前で車で出かけようとしていたところに、鉄砲で撃たれた手負いのイノシシが猟犬に追いかけられた形で一家4人にとびかかり襲ったらしい。
お電話口の娘さんは手と足の指先が千切れるほどに嚙みつかれ、倒れた勢いで腰骨を骨折されたようだ。またお父さんは足の指を食いちぎられ、傷だらけになり入院中、お母さんもそこら中噛まれ頭部を骨折していまだにICUに入っているとのお話だ。唯一お嫁さんは軽傷ですんだようだ。
これは私が登っている操山山麓の住宅街に近い辺りで起こった事件だったので、イノシシ跡をたどるようにして萩の塚に登る私にとってまったく他人事の話ではない。

イノシシとイノシシを追ってきた猟犬と、鉄砲で撃った猟師。まるで漫画のマタギのような話だが、私が登る山で鉄砲が使用されているなど夢にも思っていなかった。
結局このイノシシは猟師によって撃ち殺されたらしいいが、この猟師は警察にも連絡せず単独で判断した行動が悲惨な事件を起こした一因なのかも知れない。
萩の塚のある操山は周囲全てを住宅に囲まれた市街地に在る山である。少なくともここ15年以前にはイノシシは存在していなかった。だから周囲の山から市街地を抜けて15年ほど前にイノシシが操山に入り込み繁殖したのだろう。それ以前の最大の生き物はタヌキだったのだ。父はこのタヌキに餌をやると言って残飯を持って萩の塚に行っていたことをよく覚えている。
私はこの事件を知った後も変わらず萩の塚に行っているが、以前にもましてイノシシに私の存在を早く気付いてもらうように鈴と杖を着く音を大きく鳴らし、遭遇した際は背を向けずそっとその場を去るつもりだ。しかしこの事件のように万が一の時は杖で戦かわざるをえない。そう決めている。