16年前に私(ブログ管理人)の兄が、萩の塚や萩の塚衆など様々なことを綴った「萩の塚物語」を冊子にし、またネット上にもアップしていた。それを私の仕事上のホームページにもリンクさせていたのだが、ホームページのリニューアルに伴いネット上から消えてしまっていることに先日気がついた。
さっそく古いホームページから拾い上げ写真なども付け加えて、昨日再度「萩の塚物語」をアップした。
編集中に萩の塚で喫茶談笑する塚衆の写真を見て「あーそうだったなー」と自身が経験した感覚がよみがえってきた。
60代70代頃の父はそれこそ雨の日も雪の日も365日鬼のように萩の塚に行っていた。
私は20代の10年ほどの間岡山に帰省する度に萩の塚に通った時期があり、家本先生はお亡くなりになっていたが、まだまだ萩の塚の魅力と味わいの残っていた時期でもあった。
冬の凍てつくまっ暗闇の中を歩いてきて、塚の灯りが見えた瞬間信じられないような安堵感をおぼえた。
零下の中で寒風避けにゴザを垂らし、囲炉裏の火と南部鉄瓶の湯気の中に見える塚衆の顔と笑い声。
春は塚の外でウグイスの声を聞きながらすがすがしい抹茶の一杯。
それは言葉では現しようがない。
今は見る影もない萩の塚にはそういった過去がある。
「萩の塚物語」の写真はそれらの記憶を脳裏によみがえらせた。
今後もボチボチ過去と現在の萩の塚を書いていこうと思う。